
基本情報
- 配信内容
3学年の合唱コンクール
和太鼓の演奏
吹奏楽の演奏
スライド資料を使用した報告会- 会場規模
中学校 体育館(400人収容)
- 配信時間
6時間30分
- 配信プラットフォーム
YouTube Live(限定公開)
- 主な映像演出
演目テロップの表示
PCスライド資料と登壇者映像の画面合成
概要
本事例は、中学校の体育館で行われた学芸発表会をライブ配信したケースです。
来場できない保護者向けにオンライン視聴環境を提供し、学校行事の進行と配信を両立させる構成で実施しました。
限られた現場条件の中で、長時間配信を安定して運用するための設計が求められました。
配信方式
- マルチカメラ構成によるスイッチング
- 会場音声+補助マイクによる収音
- LiveU Soloによるモバイル回線配信
担当業務
- 配信設計
- 機材構成
- 通信回線構築
- 映像スイッチング
- テロップ運用
- 音声モニタリング
- 現場オペレーション全般
- アーカイブ対応
配信体制
- カメラマン:1名
- カメラアシスタント:1名
- オペレーター:1名

運用条件と現場での対応
本案件では、事前リハーサルなし・インターネット環境なしという条件に加え、6時間30分におよぶ長時間配信を実施しました。
また、イベント規模に応じて最小構成での分業体制を採用しました。カメラ撮影は、ドリー使用に伴うケーブル捌きが必要だったため、カメラマンとアシスタントの2名体制で対応しました。映像・音声・配信オペレーションは1名で担当しています。
そのため、当日は進行状況に応じた即時判断を前提とした運用設計が必要となりました。
① 視聴体験を高める映像設計
発表内容に応じて、固定カメラ3台と有人カメラ1台の映像を切り替える構成としました。有人カメラは動きのあるカメラワークに加え、観客の様子も適宜挿入し、舞台上の視認性と視聴体験のバランスを確保しました。
演目は随時テロップで表示を行ったほか、一部はPC画面のスライド資料と登壇者の映像の合成画面を作成しました。
② 音声レベルの調整
体育館特有の反響に加え、和太鼓演奏の一部の発表では音量ピークが想定を上回り、音声がクリップ(音割れ)する場面が発生しました。
現場では入力レベルの調整を行い、配信全体への影響を最小限に抑える運用を行いました。
また、事前リハーサルがない条件下での実施であったため、当日の音声状況に応じたリアルタイム調整が重要なポイントとなりました。
後日、音声を別収録データに差し替えたうえで、アーカイブ配信を実施しました。
③ 通信回線の確保と冗長化
既設のインターネット環境がなかったため、LiveU Soloを本回線、iPhoneをバックアップ回線とする冗長化を行いました。
また、事前の会場下見では通信テストを実施し、必要な配信帯域が確保できることを確認しています。
④ 限られた設営条件への対応
設営・撤収時間が限られていたため、事前に機材構成を簡素化し、短時間で立ち上げ可能なシステム設計を行いました。
また、配信設定やクリエイティブ関係の仕込みは前日までに済ませておくことで、当日の準備を可能な限り最小限に抑える工夫をしました。
結果
当日は演目ごとの進行変化や音量差にも対応しながら運用を継続し、配信が一度も途切れることなく全プログラムの配信を完了しています。
また、後日には音声を補正したアーカイブ版を提供し、当日視聴できなかった保護者にも視聴環境を提供しました。
- 配信が一度も途切れることなく全プログラムを完了
- 学校行事の進行を妨げることなく配信を実施
- 保護者向けのオンライン視聴環境を安定して提供
- 会場・オンライン双方で鑑賞体験を成立
- 最小構成ながら安定した配信運用を実現

